パートナーが欲しいと思った時に、あなたは一番に何を相手に求めるでしょうか?
おそらく多くの人が思うことが、「価値観が合う」ということでしょう。
HSPさん(Highly Sensitive Person 繊細さん 敏感さん)なら、「自分と合うかどうか」ということは安心するためにはとても重要なことです。
しかし、「価値観が合う」ことへこだわりすぎてしまうあまり、
「価値観が合う」ことを求めるのに「価値観の不一致」で別れる人たち
「価値観が合う」ことが最重要だということを表しているアンケート結果がありました。
(あるマッチングアプリユーザーに対し、2022年7月に男性668人、女性743人に質問)
質問:「付き合う時に重要視するのは?」
答え:「価値観が合う」(男女ともに1位)
しかし、次のような結果もあります。
「質問:今まで彼氏/彼女と別れた理由で多いのは?」
答え:「価値観の不一致」(男女ともに1位)
付き合う前は「価値観が合う」ことを求めているのに、結局「価値観が合わない」という理由で別れています。
これはどういうことなのでしょう?
アンケートではさらにつっこんで聞いています。
質問:「価値観の不一致が起きた原因は?」
答え:「交際前に確認できなかった」(男女とも1位)
:「お互いの価値観が変化した」(男女とも2位)
:「価値観以外を重要視した」(男女とも3位)
3位の「価値観以外を重要視した」というのはとても正直な答えですね。
おそらく、「価値観はそれほど合わないけど優しいから」とか、「価値観はあまり合わないけど、これだけ条件のいい人はいないだろう」と焦った気持ちがあったのではないかということが見えます。
2位の「お互いの価値観が変化した」というのも、よくある当然の理由です。
付き合ってみて、初めて自分の本当の価値観に気づくことがあります。
このアプリのユーザーは20代、30代が多いので、「経験してから初めて気づく」ということが多くなるでしょう。
私のだんなさんも現在結婚3度目で、「初めて結婚に対する本当の望みがわかった」と言っていました。
(これを読んでくださっている皆さんには3度も結婚して欲しくありませんが…)
1位の「交際前に確認できなかった」というのも、実は当たり前のことなのです。
付き合う前には誰でも「いいところ」しかみせようとしない人が多いです。
自分の自然体の姿を人にはなかなか見せません。
(たまに最初から自然体な人もいますし、「こんな自分でも受け入れて」と相手に試している人もいますが、少数派です)
付き合い始めてから、じょじょに素の自分を出してくるものなのです。
特に、マッチングアプリや結婚相談所で出会った場合、最初はその人の「一面」しか見ることができません。
ですから、「一面」だけを見て、「価値観が合う」と思ってしまうのは、ちょっと厳しいようですがカン違いに近いものがあります。
さらに、価値観にこだわり過ぎてしまうと、少しのズレで「自分には合わない」と強く感じてしまい、別れる原因になってしまいます。
また、「わたしはこういう価値観を大切にしたい!」と思っていても、実はあなたにとってあまり意味のない価値観である場合があります。
どういうことかというと、たんに「世間のイメージ」だとか、「誰かの意見」だとか、あまり深く考えずにその価値観を持ってしまっている場合のことです。
またはコンプレックスから「歪んだ価値観」「間違った価値観」が作られてしまうことがあります。
自分の価値観は間違っていたという40代のHSP女性
「それなら価値観が合う人を求めてはいけないの?」と思われるかもしれません。
もちろん、求めてもいいのですが、「その価値観、本当に重要なの?」と自分に問いかけ、深掘りしてみてほしいのです。
ある40代のHSP女性を例にあげてみましょう。
その女性はチャーミングで、はつらつとしたセクシーさを持った女性でした。
彼女の男性に求める価値観は「セクシーで、カラダの相性がよく、性生活に対しても積極的であること」でした。
もちろん、その他にも「優しい」とか、「収入はほどほどにある」とかありましたが、「カラダの相性は最重要!」と思っていました。
「毎日とは言わないけど、週に1、2回はしてほしい」という希望もありました。
ですが、その女性は、全くそういうタイプでない男性と結婚してしまいました。
その男性はかなり素朴な雰囲気で、セクシーというより可愛げのある人、という感じです。
その女性によると、実際の性生活も淡白なのだそうで、結婚してから5年経った今は、セックスレス気味になってきたそうです。
ですが、彼女はなぜか幸せそうです。
「以前は『性生活に対しても積極的であることが大切』って言っていたけれど、なぜセックスレス気味なのに、幸せなの?」と聞いてみました。
彼女の答えはこうです。
「以前は、セクシーな対象として扱われることが『愛される』ことだと思っていた。女性として、カラダを求められることがわたしの価値だと思っていた。だけど、それは違っていたということがわかった。」
彼女は以前、承認欲求がとても強く、「カラダを求められること=愛される」と思い込んでいたというのです。
一見するとチャーミングでモテそうなのに、奥底では満たされていない感情があったそうです。
ですから結婚前の彼女は性的に積極的な方でした。
しかし長続きする男性はいませんでした。
結婚した男性とは、なんとなく、ビビッときたので結婚したそうです。
「結婚する際はあまり深く考えなかった。よく考えていたらきっと結婚していなかったと思う。だって、セクシーな人ではなかったから。」
結婚した男性は性的に淡白な人ですが、とても優しく、ていねいに話を聞いてくれるので「愛されている」という実感が湧いてきたのだそうです。
「カラダを求められなくても愛されていることがわかった。
満たされている感じがした。
セックスレス気味でも気持ちは満たされていることがわかった。」
彼女自身が満たされたことで、相手も満たしてあげたいと思い、だんなさんの話をよく聞き、優しく接するようにしているのだそう。
お互いに大切にし、満たし満たされる、そんな関係を築いています。
「わたしが大切にしていた価値観は『カラダの相性』ではなく、『相手を満たそうとする気持ち』の価値観だった。」
彼女は「もともと価値観だと思っていたこと」が違っていたことに、結婚してから気づきました。
しかし幸いなことに、「本当の価値観」が結婚生活の中にあったため、結婚がうまくいっているのです。
HSPさんである彼女は精神的充足によって、幸せな結婚生活を送っています。
ニセモノの価値観に注意
先ほどの女性のように、自分が大切にしている価値観は、実は「あなたが本当に望んでいるもの」ではない場合があます。
例えば自信がなかったり、自己否定感が強い人などは、ほんらい求めている相手ではなく、相手の力によって自分を満たそうとか、欠けているものを補おうとしたりします。
それだと実は、いつまでたっても自分自身は満たされたいのです。
その場合は、ネガティブな感情を1枚ずつはがしていき、「本当に望んでいるもの」を見つけてから「価値観が合う人」を考えなければいけません。
さらに「本当に望んでいるもの」は相手がしてくれることではなくて、「自分で創ることができる」ものが正解です。
ですから、「どんなタイプの人がいい?」と考えるのではなく、「どんなお付き合いがしたい?」「どんな結婚生活を送りたい?」と考えるのが正解です。
例えば、「優しい人がいい」ではなく、「お互いに話を優しく聞いてあげる」とか、「失敗しても怒らず、責めずに2人で乗り越えるようにする」といったことを、具体的に考えていくのです。
とくにHSPさんであれば、暮らしかたのイメージは安心して生活する上でとても大切です。
お金の使い方や暮らしかたは2人のスタイルを創り上げる
「お金に対する価値観が違う」という理由で別れてしまう人も多いようです。
例えば
「ケチで嫌だった」
「浪費家なところが気になった」
「借金がある」
などが、よくある理由です。
「お金の価値観が合わない」と簡単に言っていますが、しかし自分自身は「どんなふうにお金と向き合っていくか」をしっかり考えているでしょうか?
「結婚前は外食してもご馳走してくれるし、ケチじゃないところが良かったけど、結婚してからはお金遣いの荒さが気になります」というお話を聞いたことがあります。
この場合、「どんなふうにお金と向き合っていくか」について、2人で話し合いが足りていないな、と感じます。
お金のことばかりではありません」。
仕事がうまくいかないときも来るでしょう。そんなとき、あなたに八つ当たりしてくるかもしれません。親の介護が問題になったとき、あなたに丸投げしてくるかもしれません。街で危ない目に遭ったとき、あなたを見棄てて逃げようとするかもしれません。
人の本性は、つまりその人が大切にしている価値観は、いざという時にならないと見えてこないものなのです。
「価値観が合わない」と言って別れてしまう前に「こんな生活にしたい」と2人でしっかり話し合い続けることが大切です。
価値観が違うとわかっても、そこで擦り合わせていくことは可能です。
2人でスタイルを新たに創っていくことが理想です。
本当の望みがわからない理由
もともと別の人間ですから、合わない点はたくさんあるはず。
「合わないから別れる」とすぐに考えるより、話し合ったり、合う点をていねいに見つけていくこで、実は愛情が深まります。
そして何より大切なのは、相手を見るより、まず自分を見つめること。
HSPさんは内省することが得意ですよね。
自分をしっかり見つめて、本来のあなたが望む暮らしを、まず見つけてください。
ただし、その際に注意が必要です。
先にも書きましたが、自己肯定感が低いと、「本当の望み」とは違うものを望んでしまいます。
足りないものを補おうとか、嫌なものを隠そうとして、本来の望みを覆い、隠してしまいます。
そして本当に望んでいることがわからなくなってしまいます。
HSPさんは一般的に自己肯定感が低くなりやすいため、この点に注意が必要です。
本当の望みかどうかを判断する方法
ここで「本当の望みかどうかを判断する方法」をご紹介しましょう。
まず、「望んでいる暮らし」をイメージしてください。
そうしたとき、体にどんな反応があるでしょうか?
「お腹や胸がふわっと広がる感じがある」「お腹が温かくなる」ようでしたら正解です。
「とくに反応がない」「キュッと縮こまる」感じがあれば、それは本来の望みではない可能性が高いです。
「なぜこんなことでわかるの?」と思われるかもしれません。
O(オー)リングテストはご存知でしょうか?
O(オー)リングテストやキネシオロジーなどの筋肉反射テストで、体に合うものと合わないものが判断できることがわかっています。
実際に私の体に合うもの、合わないものをテストした結果も全て正解でした。
(私の場合はアルコールとタバコが合わず、力が入らなかったです)
体の反応でその人に合うものがわかるのですから、あなたの望みをイメージした時の体の反応でも当然わかります。
HSPさんは感覚に敏感ですから、このテストはとてもわかりやすい結果を出してくれると思います。
ただし、注意が必要です。
HSPさんは考えすぎてしまう場合がありますから、この場合は、「脳みそ」は置いておいて、体の反応にしっかり注目してください。
もしかしたら結果に納得できないことがあるかもしれません。
それでも、納得していないのは「脳みそ」であって、実は「体の感覚」は納得しているのです。
体の感覚を大切にしてください。
体の感覚や直感についての記事を書きましたのでご覧ください。
婚活HSP女性が次のステップに進んでいいのかを見極める3つの場面
『トップガン マーヴェリック』の感動シーンと行動できないHSPさん
本当に大切にしたい価値観を見つける
パートナーに「価値観が合う」ということを求めるのはごく自然な反応です。
一昔前なら女性が男性に求めるものは「安定収入、高収入」でした。
今は精神的なものに価値を置く時代になってきていると感じます。
HSPさんにとって良い時代になったと言えますね。
だからこそ、あなたの「価値観」が「本当に望んでいるものなのか」をしっかり見極めないと、後で「間違った価値観」で苦しむことになります。
HSPさんは精神的なことをとても大切にしていますから、「本当の価値観」を見つけたら、もう最強です。
だからこそ、ぜひ見つけてほしいなと思います。
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