大切なものが壊れたときは金継ぎがある

Something I cherish is broken.

「なにすんのーっ!!」だんなさんの食器破壊事件、また起きる

先日のこと。

旦那さんがキッチンでなにやらやっているとき。

ゴトン!

という鈍い音と同時に旦那さんの「ああーっ!」という声。

嫌な予感。

パリで買った思い出のマグカップが床にゴロンと横たわり、

その脇にはカップの取っ手が無残にも

4つにくだけて散らばっていました。

次の瞬間、わたしは叫びました。

「なにすんのーっ!!」

非HSPのだんなさんは破壊事件をよく起こす

「鈍感なクマさん」を自他ともに認める旦那さんは、

かなりのペースで何かを壊します。

最近ではスマホの充電コード、LEDランタン、インテリアの置物。

ものの扱いが雑というのが原因だったり、

たんに気がついてなくてうっかりぶつけたり

ということがよくあります。

うっかりわたしの足を踏んでいることも多々あります。

旦那さんが彼の持ちものを壊すのなら、

まだいいですよ。

わたしの大切にしているものも、

彼はようしゃなく壊します。

1回2回なら「仕方ないか…」と思えます。

ですが、それが数日続いたら…。

そんな時は思わず叫んじゃいます。

「なにすんのーっ!!」

HSPは気に入ったものをずうっとそばに置いて大切にします

わたしは

HSPさん(Highly Sensitive Person 繊細さん 敏感さん)です。

大切にしている時間、空間、モノがあります。

たとえば、お気に入りのデニム。

破けても修理してはき続けます。

布がうすくなってペラペラになり

「もうホントにここまできたら寿命だね」

という段階で捨てる決意をします。

物が捨てられないのはHSPのサガでしょうか。

とにかく、気に入ったものはずうっとそばに置いて大切にします。

(というより、

心地のいいもの、気に入ったものしかそばに置きたくありません。

これがHSPらしいところです)

最初、旦那さんはそんなわたしを見て、

なかばあきれていました。

彼は何か壊してもなくしても

「モノはいつか壊れるから、いつかなくなるから」

と言って平然としています。

もちろん、捨てることにぜんぜんためらいがありません。

「すごく大切にしているもの」

なんて彼にはあまりないです。

(わたしからはそう見えないだけかも、

なにせ彼は不注意だから)

たしかに、モノはいつか壊れます。

それは仕方ないことだと、

頭ではわたしもわかっています。

だけど、

「今じゃないでしょう?」

というタイミングで見事にやってくれるので、

わたしには大ショックなのです。

金継ぎ(きんつぎ)という方法がありました!

パリで買ったお気に入りのマグカップ。

旦那さんもそのカップを気に入って使っていました。

なのに、

なのに、

取っ手が無残にも4つに割れてしまいました。

その数日前にも旦那さんはやらかしていて、

わたしはものすごい喪失感に襲われました。

事故現場を見たあと、

わたしはショックのあまりソファに倒れこんでしまいました。

「鈍感なクマさん」はHSPのことを今ではかなり勉強し、

理解してきたので、

わたしがどれほどショックを受けたかを感じとったようです。

「モノはいつか壊れるから」とは言わず、

「ごめんね、ごめんね」

と本気であやまってくれました。

そして、なんと、

今までにないことを提案してきました。

「僕が金継ぎで直すから。」

「え?金継ぎして直してくれるの?」

「そう、金継ぎで直すよ!」

「直るの?今までのように使えるようになるの?」

「金継ぎならまた使えるようになるし、カッコいいよ!」

「鈍感なクマさん」は「不器用なクマさん」でもあるので、

そんなクマさんが「僕が直す」と言ってくれたことに驚き、

感謝しました。

安心感と感謝で、

わたしはショックから立ち直ることができました。

まさに救世主、金継ぎ。

壊れても回復する方法があると思えれば安心できるのがHSP

「金継ぎ(きんつぎ)は、割れや欠け、ヒビなどの陶磁器の破損部分を漆によって接着し、金などの金属粉で装飾して仕上げる修復技法である。」

(出典: フリー百科事典『ウィキペディア』)

以前は職人さんに頼むのがふつうだったそうですが、

現在では「自宅でできる金継ぎキット」のようなものがネットで売られているので、

誰でもできるようになりました。

そこで旦那さんはやり方をYouTubeで調べ、

キット購入を検討しましたが、

何せもともと「不器用なクマさん」です。

「こりゃ無理だ。プロに頼もう!」

あっという間にこの結論にたどり着きました。

金継ぎには伝統的なものと、現代版のものがあります。

伝統的な金継ぎは本漆や高品質な金粉をつかうので

「値段が高い」「期間がかかる」

という点があります。

器そのものが高級で茶道などをされている方であれば、

伝統的な金継ぎの方が良いのかもしれません。

ですが、わたしたちが直したいのは家庭用の食器ですから、

現代版の金継ぎ(伝統的なものより仕上がりが早く安価)を

してくれる人をネットで探し、

依頼しました。

その際にはマグカップだけでなく、

いつか直したいと思っていたお皿やカップも一緒にお願いしました。

そして出来上がったのがコチラです!

4つに砕けた取っ手がキレイにくっついていますね!

おかえり、マグカップさん♡

とはいえ強度は以前より落ちていますから、

使うときは、以前より丁寧にしないといけません。

一緒にお願いしたお皿やカップも、ほら、このとおり。

今回の金継ぎは、

もし大切にしているものが壊れたとしても

「回復する方法がある」

と体感できました。

「回復する方法がある」

と体感できたことは、

HSPのわたしにとってどんなに安心できたことか。

カップのような目に見えるモノだけでなく、

もしかしたら

「目に見えないカタチのないこと」

にも同じように修復できて、

安心できる方法があるのではないか?

とさえ思えてきました。

(実際、そのとおりですね)

人生にたいする安心感がよりいっそう、

上がったように思えます。

今回の体験はわたしにとってホント、

よかったです。

そういうわけで、

モノを大切にしているHSPさんには、

金継ぎ、オススメです!

HSPさんの参考になれば嬉しいです。

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