決断できない時は体の声を聴く

Marriage Decision

HSPさんの中には「結婚したい」「パートナーが欲しい」と思っていても、いざプロポーズされたり、本格的なお付き合いの返事をしたり、という場面で怖くなってしまうことがあります。

悩んだすえに結局は断ってしまい、「いい人だったのかも」と後悔することがあります。

そして、また婚活に戻り、おひとり様の自分を見て「こんなはずじゃなかった…」とを落ち込んでしまうことも…。

HSPさんが決断するためにはどうすればいいのかを、今回はお話していきたいと思います。

「結婚したいのにできない」あるHSP女性(40代)の悩み

彼女は20代のころに「この人と結婚するのだろう」と長く付き合っていた人がいましたが、お互いのタイミングが合わず、30歳を前にして別れてしまったそうです。

それから結婚相談所や、マッチングサイト、仲人システムなどにも登録し、何人かとお付き合いし、何度かプロポーズもされましたが、結婚に至っていません。

ほとんどの場合彼女から断ってしまいました。いざプロポーズされても「結婚する」と決断できないということです。

彼女は最近HSPという言葉を知り、調べていくと「自分もそうではないか」と思う点が多々あったそうです。
彼女はネガティブな気持ちにはまってしまうことが多いと感じていたので、HSPが理由だったのかと思いいたり、すっきりしたそうです。
しかし半面、「結婚したいのにできない」「もう結婚できないかもしれない」とさらに不安にもなってしまったそうです。

このようなお悩みを持った経験はHSPの方なら一度はあるのではないでしょうか?

彼女の悩みのポイントは4つあります。

1つめは、「HSPだから自分はダメな人間だ」と思い込んでしまっていること。
2つめは、「もう結婚できないかもしれない」と不安になってしまっていること。
3つめは、決断することができないこと。
4つめは、悩みがごちゃ混ぜになり、よけいに不安が大きくなっていること。

この4つについて、詳しくみていきますね。

HSPだから自分はダメな人間だ

HSPさんはとても敏感なため、「誰かと一緒に暮らすのは無理かもしれない」「自分は複雑な人だからパートナーとうまくやれないのでは?」という不安をかかえているHSPさんも多いです。

確かに、「相手のいびきや生活音、生活ペースの違いが気になる」
「相手が非HSPさんだと意見が合わないことが多い」
などのちょっとしたすれ違いはありますが、工夫により乗り越えているHSPさんカップルはたくさんいます。

相手と敏感さの程度が合わない点はとても多いでしょう。
しかし、実はHSPさんは結婚に向いている点がたくさんあります。
たとえば、以下のような点です。

・ちょっとしたうれしい出来事でもすごくたくさん幸せを感じることができる
・相手を気づかうことができる
・パートナーとの関係を深め、大切に育てていこうとする
・生活環境を整える能力が高い

以上のような心地よい家庭や、思いやりのあるパートナーシップを築ける能力があります。
ですからHSPさんであることで「自分はダメな人間だ」と思う必要はないのです。
そうはいっても、不安になりやすいのがHSPさんの特徴です。

「もう結婚できないかもしれない」と不安になる

HSPさんは深く物事を受け止める性質があるため、何か失敗するたびに深く反省します。
その後に「次は成功しよう」とシンプルに思えればいいのですが、あれこれ思考が働きだすと止まりません。

思考は「リスク」や「危険」を考えるような仕組みになっていますから、そうなると「悪いこと」しか考えられなくなります。

HSPさんは本来直感的な能力もあるのですが、思考の脳内会議が始まると、必ず悪いほうへ向かい、不安がムクムクわき出てきてしまいます。

不安が出てくると苦しくなり、ますます「悪いこと」を考えてしまうという負のループに入ってしまいます。

この状態、本当によくわかります。
わたしも放っておいたらすぐに負のループに入り、だんなさんに「
今、このことで不安でいっぱいになってるの~!」
と吐き出さずにはいられなくなります。
(だんなさんは優しく聞いてくれます、ありがたい♡)

余談ですが、だんなさんは、わたしの良きカウンセラーとして話をきいてくれますが、以前はちゃんと話をきいてくれる人ではなく、話してもわたしのストレスが増すいっぽうでした。
ですから、フラットに話を聞いてくれる人以外に不安をぶちまけるのはやめたほうがいいです。

話を不安になることへ戻しますね。

誰かと別れた後はHSPさんならおそらく、「もう結婚できないかも」とネガティブに考えてしまうでしょう。

ですが、どうせ脳内会議をするのであれば、「ネガティブさん」だけでなく、「ポジティブさん」も登場させてください。

「ポジティブさん」は実はあなたの奥深くであなたに話しかけています。
ですが「ネガティブさん」のほうが声が大きいため、「ポジティブさん」の声は聞こえません。
また、ネガティブさんはマウントを取りたがるのです。

だから意図的に「ポジティブさん」の声を拾いに行ってあげてください。

そうすると、「ポジティブさん」の声が聞こえてきます。

たとえば、
「この経験をすることで、あなたはすごく人間的に成長したよね」
「そのぶん、次は素敵な人に逢えるから」
「だからまずはあなたがやってみたかったことでも始めてみたら?」
「たとえば山登りや、自然に関するイベントでも行ってみたら?」
このように聞こえてくるようになります。

そうすると、先ほどまで不安で苦しかった気持ちがどこかえスッと消えて心が軽くなっていませんか?

しかし、いざ決断する、という場面ではHSPさんは立ち止まってしまうことが多いのです。

決断することができない

HSPさんは物事を深く、ゆっくりと受け止める性質があると先ほどお話ししました。
そのぶん、「決めなさい」と言われると、とても負担に感じますよね。
プレッシャーです。

決めることまたは、今までと違う世界に足を踏み入れることを避けたいと思い、決断の場から逃げたり、前にいた場所に戻ろうとしたりしてしまいます。

ですが、「逃げてばかりじゃダメ」「前に進んで」という心の声をあなたもきいたことがあるでしょう?

私たちHSPは、ちゃんと心の奥や深いところでは「決断していくことが大切」とわかっているんです。

悩むのにもう疲れたくないですよね。
だから、決めてしまいましょう。

そして、決断するさいに、HSPの私が心がけていることがあります。

決断する際に心がけていること

AかBか、決断をしなくてはいけないとき。

まず、紙に書いて「視覚化」するようにしています。
脳内だけで考えると、あっちこっちに思考が飛び、混乱してしまうので冷静でいられなくなります。
それを避けるために「メリット」「デメリット」をシンプルに紙に書き出すのです。

そうすると、以外にも「不安に感じていたことは大したことないな」とか、「こっちのほうが自分にとって大事だな」と気づくきっかけになります。

紙に書き出して頭での整理が済んだら、
次は体に聞いてみることにしています。

目を閉じて、「AとB、どちらがわたしにとってここちいい?」と、もう一人に自分に聞いてみます。

そして、AとBをそれぞれイメージし、体の反応を見てみます。
心は体の一部なので、不快なことと心地いいことを体感で知らせてくれます。

きゅーっと体が緊張したり、体温が下がるような感じがする場合はNOです。
お腹のあたりがふわ~っとして、温かくなるようならYESです。

昔、コンビニで水を選ぶとき「どの水が私の体に合っている?」と実際に試してみたのですが、反応が全く違うことに驚きました。

最終的には脳と体に聞いた答えの総合で決めますが、わたしのおススメは体の答えを優先することです。

体の答えを優先することで、その人らしい人生になっている気がします。

悩みがごちゃ混ぜになり、よけいに不安が大きくなっている

HSPさんによくあるのが「悩みがごちゃ混ぜ」状態です。

どういうことかというと、1つの悩みから次々と別の悩みを関連付けてしまった状態です。
1つ1つをよく観察すれば「それぞれ別のこと」だとわかるのですが、不安な時はそれがうまくできません。
気づいたら小さな悩みがまとまってくっついてしまい、とても大きな悩みに見えるという錯覚を起こしてしまいます。

そうすると、もう、心は不安でいっぱいです。
決断できる心境ではありません。

そのためにも、さきほどご紹介した、紙に書いて「視覚化」することを試してみてください。
紙に悩んでいることをそれぞれ書き出します。
紙とペンを用意し作業するのは面倒ですが、すごく、効果があります。

または、先ほどもお伝えした方法ですが、話をフラットに聞いてくれる人に悩みを話します。
「話す」ことでからみあった問題を「離す」のです。

そして、それでもすぐに決められない場合は、無理に決めず一晩寝かせます。
寝かせると、眠っている間に脳が無意識レベルで問題を処理してくれます。
ただし、「明日の朝には決める」と期限はもうけます。

それによってシンプルに「決断すること」に向き合えるようになります。

シンプルに決断する際にわたしがいちばんお伝えしたいこと

決断する際の方法をご紹介しましたが、わたし自身も今までかなり、決断に迷った経験があります。
今でもときどき迷いますが、その際は、先ほどお伝えした方法を実践しています。

それくらい決断に悩んできたわたしが、いちばんお伝えしたいことがあります。
それは、
「体の声をよーく、聴いてください」
ということです。

これは私自身の経験なのですが、頭で考えて決断したことよりも、体の反応を優先したことのほうが、人生での喜びがとても大きいということです。

わたしがだんなさんと結婚する際のエピソードを聞いてください。

もともと、だんなさんとは古武術の道場で知り合った友達なので、彼のバツ2という結婚歴も、貯金はしない主義ということ、彼の随所にみられるヘンな性格も知っていますし、19歳も年上です。
頭でメリット、デメリットを考えていたら、おそらく結婚しませんでした。
だけど、頭で考えずに、体の声が「結婚はYES」と言っていたので迷わずその声を選びました。

その後にいろいろ苦労もありましたが、「愛し愛される」という経験ができました。
この経験は私が一番欲しかったものだと、結婚してから気づきました。
わたし自身をより深く理解する経験もできました。
なにより、彼が大好きになりました。
ヘンな性格も今では大好きです。

彼の方が年上なので、いつか先に亡くなってしまい、とても寂しい思いをするかもしれませんが、そのための心づもりと準備は今からしています。
(これ、HSPさんらしいですよね)

体の声を聴いてそれに従ったおかげで、一番したい経験ができたことは、わたしにとって感動的なことです。

ちょっと、スピリチュアルな話に聞こえてしまうかもしれませんが、体の声って、すごく深いところ、魂とか、そういう部分からのメッセージであることが多いと思います。

もし、頭でっかちになって決断に悩んでしまっているときは、「体の声」を聴いてみることを、強く、おすすめします。
これがHSPさんにいちばんお伝えしたいことです。

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