ブラックな職場でドキドキしながら残業代を申請!

「ブラックな職場なの!?」
そんな風に感じた職場での出来事。
HSPだけど、力を振り絞って戦った経験を今回は書いてみようと思う。

結論から言うと、戦った相手は会社じゃなくて、自分なんだけどね。

17時が定時なのだが、繁忙日だったため、17時37分にタイムカードを切って退社した。
忙しい日でしかも遅くなりクタクタのへとへとになっていた。

帰りが遅くなっただけでなく、その日は休憩を1時間取ろうとしたところ、いっしょにシフトに入っていた先輩から「休憩は1時間じゃなくて40分間にして」と言われた。
本当は1時間取りたかったけど、「先輩がそういうなら、後で20分間とればいっか」と軽く考え40分間で休憩を切りあげることにした。

わたしは職住近接を結婚後は心がけている。
できるだけ最愛のだんなさんと過ごしたいので、通勤は10分以内を理想としている。
また、HSPなので、人混みの電車に乗るのも苦手だし、できるだけ車の運転もしたくない。
だから家から自転車か徒歩で10分以内の距離が通勤には理想なのだ。
(自宅でできる自営業がベスト!)

その時働いていたところは自転車で片道8~9分、といったところ。
ランチは家でだんなさんと一緒にとりたいので片道9分かけて家に行き、また9分かけて職場に戻る。
40分間の休憩なので、休憩の半分は移動時間に充てるという、なんともせわしないランチタイムになってしまった。
「後で20分間、ベンチにでも座って、アイスでも食べながらゆっくり休むかな」なんてのんきに考えていたら、甘かった。

ひっきりなしにお客さんがやってきたので休憩をすることができなかった。
終業前1時間を切り、もうこれば残りの20分の休憩はムリだとあきらめた。
せめて早く帰れるように頑張ろう。

以前のミーティングで「残業は事前申請してください」と責任者が言っていた。
その時は「残業なんてすることないでしょ」と楽観的に考えていた。
だからもちろん、今日は残業申請なんてしていない。
そんなことを考えながら終業までに終わらせようと頑張ったけど、大忙しの1日で17時には終わらなかった。
17時30分をまわり、片付け作業をしながら、隣で先輩も同じく時間を過ぎても作業をしている。

先輩も私と同様に、1時間の休憩は取ってはいなかった。
「遅くなっちゃいましたね、これって残業代申請できますよね?」と先輩に話しかけてみた。

「以前、『休憩をとれなかった』と本部に言ったら、『ヒマな時もあるからいいでしょ』みたいに言われた。」と言うではないか。
「え⁉そんなこと言われたんですか?」と私はかなりビックリした。
「ちゃんと本部と話したんですか?」
先輩はどうやら時間外に働いても、しっかりと残業代や時間外手当の申請を今までしたことがないらしい。

「こういう風に言われちゃうとね~」と、あきらめムードのようだ。

フツフツと私の腹の中から、怒りのようなパワーがわいてきた。

私はクリアでない職場環境や、ブラックなシステムにはとても怒りがわいてくる。
理由はおそらく、私が過去にブラックな職場で働いたことがあるから。
過去の職場で経験させてもらえたことは山ほどあるけど、やはり、「自分を削られた、自分を犠牲にさせられた」という悔しい思いがある。
何より、ブラックな環境や、上司の理不尽さにしっかりと向き合わなかった私自身に対して後悔がある。

ブラック企業で働いていた時は、最初はそういうものだと思っていた。
もう、20年以上も前の話だし、今から考えても当時は大企業でさえもブラックな環境が多かったに違いない。

だけど、よくよく考えてみると、社内でのパワハラや時間外労働の異常な多さ、賃金の低さを考えると、しっかり外の世界を見てバランスの取れた考えをもっとすべきだったと後悔している。
一緒に働いた人にや部下にも嫌な思いをさせてしまっていたかもしれないと思うと胸が痛い。
「もっと勉強して、堂々ときちんと、理不尽なことに対し交渉すればよかった」

それが私の後悔。

さらに、HSPだから、交渉は大の苦手。

そんな環境にいるのはイヤだったけど、長いものに巻かれて、周りを気にして交渉しなかった、できなかった自分に対して「ヘンに我慢しちゃダメ!」と今は思っている。

だから、今回のことはちょっとした時間外労働のことだけど、会社にしっかり交渉しよう。
就業規則内にもクリアでない部分が多いので、そこも明確にしようと決意した。
だった、数十分のこと、時給に計算すれば数百円のことだから、そんなのいいじゃない、と思う人もいると思う。

だけど、私の場合、これをうやむやにすることは、「自分の後悔を昇華する機会を逃す」ことになると感じた。
ここで流したら、また、私は後悔する。
だから、行動しようと決めた。

そこでまず、私がしたことは、だんなさんに細かく話した。
だんなさんはあらゆることの知識が豊富だし、客観的な意見もくれる。
だから、まず話してみた。

話すことで私の「ブラックな職場」に対する怒りがフツフツとわいてきた。
即座にメールを書き始めたが、「怒りに任せてメールを書くのは止めな」と言われたのでハッと我に返った。
確かにそうだ。
つられてだんなさんも怒っていたが、話をしっかり聞いてくれたことが何より嬉しかった。

さらに、どのように交渉すればよいかアドバイスもくれた。

交渉のポイントは以下のようなこと。

1、 メールではなくて電話で
2、 この日の時間外勤務(残業と休憩をとれなかった分)について、その分の勤務時間として申請したいと、たんたんと伝える
3、 先方が「はい、わかりました」で済めばそれで終わり
4、 繁忙の日は定時には終わらず、事前に申請するのは難しい、時間外勤務の制度の仕組みを変えてほしい
5、 昼休みを1時間取れないことが繁忙日には現実にあるので、これも時間外勤務と認めてほしい
6、 もし、そこでおかしなことを先方がいったら、関係者各方面と、例えば労働基準監督署などに相談するとたんたんと伝える
7、 「自分が過去にブラック企業で働き、大変な思いをした経験があるので、ブラックな勤務体制を変えることは自分の使命としています」と理由を伝える。「一緒に働く他の方のためにもなり、ひいては会社の今後のためにもなることだと思っている」と伝える

このようなことを紙に書いてまとめた。
私はHSPなので、非HSPのだんなさんのように、「出たとこ勝負で交渉する!」なんてムリだし、ものすごいストレスを感じてしまう。
だから、だんなさんと相談しながら紙にまとめ、休み明けに電話しようと準備を始めた。

その翌日、シフトが入っていたので勤務に入る。
昨日の先輩も一緒の勤務だ。

今日は必ず1時間休憩をとる。
昨日は先輩に「40分」と言われたからそうしたけど、結局とれなかった。
だから、必ず1時間とってやる!という気概があった。

そのために、先輩に朝一番で伝えた。
「月曜に本部へ残業代と休憩が取れなかった分も勤務として認めてもらえるよう申請します」
「私がそれをする理由は、過去にブラック企業で大変な思いをしたから、もう2度とそのような思いや我慢をしたくないと思っています」
「今日は休憩を1時間とります!そして、17時に帰るようがんばります!」
この3点を伝えた。

先輩は「休憩1時間取ってね」と今日は言ってくれた。

その1時間後、まさに、月曜に電話しようとしていた相手が、私のいる現場へ現れた。
これはチャンス!
普段は現場へは来ないけれど、連休で繁忙期のため、現場へ用様子を見に来たというわけ。
月曜に話すつもりだったけど、今日、直接顔を合わせたのだから、話してみようと思った。

相手はこの後に回らないといけないところがあるとのことで、突っ込んだ話はせず、「事実」と「私の要望」を伝えた。

「昨日帰ったのが17時37分で、休憩は40分しか取れなかった。
時間外と休憩時間が取れなかった分を勤務として申請したい」と、たんたんと伝えた。

相手はあまりいい顔をしなかった。
「どうして終わらなかったの?16時に締めを始めたら終わりますよね?」という感じで、あきらかにイヤそうだ。
だけどここで負けてはいけない。

とはいえ、今は本気で戦う場所ではないし、他の人もいるし、こちらも事前にもっと調べたい事もあるし。

そういうわけで、「月曜にまたこちらからお電話します」でその場を終えた。

すぐそばで聞いていただろう例の先輩は、いったい何を思っていたのだろう?
表情は見えなかったが私は他の人のことを気にするより、「今は自分のために頑張らなければいけない」ことと「何が大事か」を確認した。

その日の夜、厚生労働省の『労働条件ほっとライン』に電話してみた。
事実を伝え、「これは時間外労働としてどうどうとお給料を請求していいことですよね?」とたずねると、「勤務実績があるので雇用主は支払いの義務があります」とのこと。
「もし、支払いを拒否するのであれば地域の労働基準監督署に相談してください」とのことだった。
いざという時は「労働基準監督署に相談します」と言えばいい。
ほっとラインのやりとりをメモし、月曜の電話に備えてシナリオをつくった。
よし、これで準備は整った。

この数日の間、私はホ・オポノポノを欠かさなかった。
私にとってホ・オポノポノは大切な心を落ち着けるお守り。
どこかに行く時、誰かに会う時、電話する時、必ずホ・オポノポノを行う。
そうすると、すーっと気が楽になり緊張やストレスがやわらぐのだ。

そして、月曜日、いざ、電話をかけようとする前にもホ・オポノポノをした。
電話をかける、という行為は、HSPの私にとってはとても緊張する行為なのだ。
さらに、交渉しようという大事な電話。
ドキドキが止まらなかった。
余りに緊張するので電話をかけるのが怖くなったけど、「ここで逃げちゃいけない」と自分を励まし、ホ・オポノポノをし、スマホを手に取る。

緊張した。
前回話したことをもう一度伝えた後、相手は、「では、電話で残業の申請をいただいたということでいったん受けます。」
とのことだった。

ただ、なんとなく、ウヤムヤにされそうな気がしたので、「給与明細にも時間外の分として、何分とはっきりわかるようになっていますか?」
とたずねる。

「給与明細ではとくに分けていないので合算になります」

それじゃあ、ちゃんと時間外分をつけてくれたかわからないじゃない!
これはクリアではないなと思ったので、さらにがんばって詰めてみた。

「何分間が時間外と分かった方がクリアですよね?分かるように何か書面をいただけますか?」と詰めてみた。

相手はイヤそうだったが、相手の気持ちに飲まれず、自分の要望をしっかり主張した。

最終的には「書式なども含め、執行部が判断する」とのこと。
そこはひっかかったが、今、目の前の担当者は私の申請をいったん受諾してくれた。
だから執行部の判断についてを言っても仕方がないので、「よろしくお願いします」で電話を切った。

私は「周りの雰囲気にのまれず、自分の要望をしっかり主張できた」という満足感があった。
もしこれで、執行部から「残業代は認めない」という回答なら、労働基準監督署に相談したり、退職を検討するまでだ。
自分の気持ちを抑えてまで、働きたいとは思わない。
収入が減るし、面白い職場だったけれど、それは仕方ない。

ここで大切なのは、「何が大切かを、ハッキリ自覚しておくこと」だ。
私が今回大切にしたポイントは、「ブラックな職場であれば、正々堂々と交渉する」「周りの人に流されずに自分を主張する」という2点。

これができたことでスッキリした。
電話をするのはすごーくドキドキしたけど、頑張ってよかった。
この件はまだ完全に終わったわけではないけれど、ひとまず安心した。

「大浦さんは面倒な人だ」と職場の人に思われたかもしれないけれど、それは構わない。
疑問に思ったことをそのままにすることの方が、私にとってはつらい事だとわかっているから。

モヤモヤするのはもう嫌だ、二度としたくないと心に決めている。

もちろん、ブラックな職場とわかって働き続けるという選択肢を選ぶ人がいてもいい。
暮らし方や価値観はひとそれぞれだから。
実際、サービス残業を気にしない人だっているだろう。

だから、今回の件を同僚の人に吹聴する気もない。
聞かれたら応えるけど、わざわざ「残業代申請したんです、こんな風にしてみました」なんて、広めようとは思わない。
それは、その人それぞれの判断だから。

今回大切なのは、自分の幸せ軸にしたがって行動できたかどうかということ。
それを自分にいつも問いかけている。

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HSPさゆりん&発達障害のりりん@恋愛・結婚の悩みを解決するトリセツ
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