だんなさんの感情に敏感すぎるHSPさんが楽になる方法

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ささいなことで急に怒り始めるだんなさんでした。それを見て悲しくて苦しいのにうんざりして「もう苦しいのはやめよう」と決意しました。そう胸に誓ったところである直感がひらめきました。その直感通りにすると、だんさんは今では優しいお地蔵さんのようになりました。

今ではだんなさんが大好きなわたしですが、「離婚」という2文字が頭によぎったこともあります。

いつも仲良しのイメージがあるわたしたち夫婦なので、周りの人に話したら「ええ~!ホント?なんで?」と驚かれることでしょう。

(おそらく、当のだんなさんですら「ええ~!そうだったの~?」と驚くことになるでしょう、笑)

現在は自分と向き合いつづけた結果、「離婚」の二文字はスッキリ、サッパリ消えました。
自分と向き合うのはかなり苦しかったですが、おかげでだんなさんととても仲良しになりました。
だんなさんがますます好きになりました。

それなのに当時はなぜ「離婚」という言葉が頭によぎったのでしょう?

だんなさんが暴力をふるったから?
いえいえ、うちのだんなさんは暴力は絶対にしませんし、暴力を嫌っているくらいです。

だんなさんが浮気したから?
いえいえ、結婚3度目ですから、「女性関係はもういい」そうです。

だんなさんが非HSPだから?
それも少しはありますが、主な理由ではありません。

HSPさんにすごーく、すごーく関係していることです。
今回はそのお話をさせてくださいね。

だんなさんの感情に敏感になりすぎて辛くなった

ふだんはひょうきんで優しいだんなさん。
そういうときは手をつないで散歩したり、楽しくおしゃべりしたり、とても気の合う2人です。

ですが、結婚した当初、わたしは泣いたことが何度もありました。

ある日、2人で食事に出かけたときのこと。
レストランでだんなさん店長さんらしい人に料理について何か質問しました。
だんなさんは知りたがり屋なのです。

しかし、店員さんのこたえはテキトーなものでした。
当時、だんなさんはぞんざいに扱われるとカッとしやすいところがあり、その店員さんに怒り始めました。

「え?なんで怒ってるの?」
わたしにはとてもショックでした。

怖い顔で声を荒げているだんなさんを見て、とても苦しくなりました。
「怖い」という感情でいっぱいになりました。
だんなさんが怒っていることに、わたしはとても動揺してしまったのです。

店を出た後、だんなさんはしばらくプンスカしていましたが、すぐにケロッとしていました。

だんなさんとは反対に、わたしはとても悲しくなり、泣いてしまいました。
「2人の時間を穏やかに過ごそうとしてくれなかったこと」に悲しくなりました。
「怖い」というわたしの感情を理解してもらえないことにも悲しくなりました。

また、家で2人で過ごしているときにも同じようなことが起こりました。
わたしの何気ない言葉がだんなさんの怒りスイッチに触れたようで、カッとした表情に豹変し、怒りをぶつけながら言ってきます。

世の中には夫に嫌味を言ってやりたい奥さんがたくさんいらっしゃるとは思いますが、わたしはだんなさんを怒らせるつもりは全くないのです。
(だって、HSPさんは波風を立てるのが大嫌いですから)

それでもだんなさんが急に怒り始めると、
「なんですぐ怒るの?」
「どうしてこんなことで怒るの?」
という悲しみでいっぱいになりました。

同時にだんなさんの怒りに、ものすごく動揺して気分がとても悪くなりました。

このようなことが何度か続き、かなりまいっていたことがあります。
だんなさんが怖くなりました。
だんなさんの機嫌がいちいち気になるようになり、
だんなさんが笑っていると「あ、よかった」とホッとしていました。

怒っていないときのだんなさんはおもしろく、よく笑わせてくれ、心地いい人です。
そんなときに、だんなさんが急に怒り始めることは、気持ちよく寝ているところにいきなり氷水をぶっかけられるくらい、ショックなことでした。

だんなさんが怒った後は、苦しくてこんなふうに思いました。

「苦しい…。」
「このまま一緒に居続けられないのではないか?」
「離れた方がいいのではないか?」
「離婚も視野に入れたほうがいいのでは?」

非HSPさんや、DVなどのもっとつらい環境で結婚に耐えている人から見たら「それくらいで離婚?」と思われるかもしれませんね。

また、「離婚はそう簡単にすべきではない」と考える人から見たら「もっと努力しなさい」と思われるかもしれません。

ですが、何度もそういうことがあると、どんどん苦しくなっていきます。
振り返ってみると、だんなさんが怒るのは1か月に2度か3度でしたが、苦しみはどんどん蓄積していきました。

HSPさんは「他人の感情に敏感」という性質があります。
わたしもだんなさんの感情に対し、敏感になり過ぎていました。

「そんなに思い詰めていたならモラハラとか、暴言とかあったんじゃないの?」と心配されそうですが、そうではありませんでした。

「そういう言い方はないでしょ」というような言葉もありましたが、基本は「だんなさんがすごく怒っている」という状態で、特にモラハラや暴言があったわけではありません。

だんなさんが怒っているだけで、その怒りに同調し、居心地が悪く、ストレスを感じ、苦しくなっていたのでした。

「自分のせいだ」と思い込んでますます苦しむ

同調しすぎただけではありませんでした。
さらに、だんなさんの怒りに対して「自分のせいだ」という気持ちがわいてきました。

実際にだんなさんは「わたしのせいで腹がたった」「反省して」と怒っていますから、ますますわたしは委縮してしまいました。

「どうしてこんなことで怒るの?」という反発をもちながらも、「自分はダメなんじゃないか」という気持ちが芽生えていたように思います。

「わたしがダメだからだんなさんが怒るんだ」
「愛されてないのかな」
と自分を責めるような気持ちになっていました。

だけどね、ケンカって、よーくよーく考えてみると、どちらかひとりだけのせいではないんですよね。

たしかに、どちらかの一言や行動がきっかけにはなるかもしれません。
だけど、それまでに蓄積した2人のなかの感情や、それぞれの悲しい経験がベースの原因になっていることが多いです。

わたしだけでなく、だんなさんにも、癒されないといけないこと、課題がたくさんありました。

またスピリチュアルな視点や『引き寄せの法則』からみても、言えることがあります。
学ぶ理由が2人にあるから、ケンカという出来事をを2人でいっしょになって現実に創っているんですよね。

とはいえ、「自分のせいだ」と自分を過度に責め始めると、
自己否定感がむくむく生まれてきたんです。

また、子供時代の嫌な記憶もだんなさんの怒りに無意識に紐づけられていきました。

わたしの場合は祖父と母が怒りっぽい人で、
その時の嫌な記憶も無意識に合体して、
悲しい、悲しい気持ちになりました。

その時は子供の時の悲しい出来事とくっつけてるとは気づいていませんでした。
ですが、心の奥深くを見つめていったら、だんなさんが怒ったときと同じような気持ちがあることがわかりました。

「お母さん、なんでわたしに怒るの?」
「おじいちゃん、なんでお母さんに怒るの?」
「お母さんを怒らす自分はダメなんだ」
「自分は愛されてないんだ」

こんなふうに、子供の頃は思っていたことを思い出しました。
それを無意識にだんなさんとの関係にくっつけていたんですね。

「うわあ、だんなさんのことだけじゃなく、
子供時代の悲しみをくっつけちゃってるよ!」
と後から気づけたらとてもラクになりました。

幼少期の悲しい気持ちって、
大人になってからパートナーシップにとても影響することを実感しました。

自分軸をきっぱり決めたら、だんなさんと境界線ができた

あるとき、苦しいのにいいかげん、もういいかげん、うんざりしました。
もうほんと、このへんで「苦しいのはやめよう」と決意しました。

「せっかく大好きなだんなさんと結婚したんだし、もっと幸せになりたい!」

そう一人で胸に誓ったところ、直感がわきました。

「だんなさんを大切にしよう。それがわたしの今一番優先すべきこと!」

とひらめきました。

今までだんなさんに「なんでそのくらいのことで怒るの?」とすごく不満があったわたし。
その不満がじわじわとだんなさんに伝わっていて、だんなさんを傷つけていたのではないかと気づきました。

たしかに、しょーもないことで怒るんです。
こんなしょーもないことを職場で怒ったら「パワハラだ!」って言われるようなレベルもあります。

それでも
「だんなさんが怒るのはわたしには関係ない!」
「わたしはだんなさんを大切にすることを優先して行動する」
この2つを決意したのです。

「だんなさんが間違ってる、わたしが正しい」とか、そういうことはポイっと捨てました。
これは「自分の幸せのためだ」ということもハッキリしていました。

それからのわたしの行動はというと…。

だんなさんが「これしたい」と言ったら「いいね」とすべて受け入れ、否定しないようにしました。
また、「夕飯はこれ食べたい」と言ったら、だんなさんの食べたいメニューにしました。

だんなさんが怒ったら、
「怒りたいんだからかってに怒らせておこう」
「エネルギーのムダ使いしちゃって、バカみたい」
と思うことにしました。

これは、いわゆる、自分軸を決める、ということです。
また、境界線をひく、ということです。
自分の幸せとだんなさんの感情を分けて考えるように意識しました。

だんなさんが怒った時は

今ではだんなさんが怒るとこんなふうに伝えます。
「怒りをぶつけられると怖いから、言いたいことがあるなら穏やかに言って」
「穏やかに言えないなら、今はその話はしないで」
と言えるようになり、とても楽になりました。

時には「このおこりんぼー(怒)!」
と言ってやります(笑)。

言い返せるようになったことはわたしにとって成長のあかし。
とてつもない喜びでした。

HSPさんならわかりますよね?
こんなとき、言い返さずだまってしまうのがHSPさんです。

ドラマで見るような言い合いの激しい夫婦ゲンカなんて、HSPさんにはありえないでしょう。
HSPさんはだまりこんで、その場から消えますから。

だんなさんの話に戻しますね。
そういったこともあり、だんなさんが怒ることもグッと減り、
まるでお地蔵さんのようにおだやかになりました。
(わたしがHSPだと知り
「これはイカン、怒らないよう気を付けよう」
と思ったそうです)

今ではだんなさんの怒りにフォーカスせず、
だんなさんが喜んでいることだけにフォーカスできています。

そうすると、だんなさんがいつも機嫌のいい人、
かわいらしい人に見えるようになり、
ますます大好きになっていったのです。

おのろけをしたいのではありませんよ。
これって、HSPさんにとても使える技だと思うのです。

HSPさんの才能である共感力は
「怒り」には使わず、
「喜び」の感情だけに使う、
ということです。

生まれつき共感力が高いのですから、
ネガティブな感情に引っ張られやすく、ストレスをためてしまいます。

わたしもそれで「離婚」を考えたくらいですから。

ですが、「だんなさんの怒りには共感しない」と線をキッチリひいて、線を飛び越えないように意識したら
少しずつうまくいくようになりました。

家族やパートナーってとても近い存在ですから、こちらが線を越えることもあるし、相手が越えてくることもあります。

でも、「わたしは線のそっちには行きません!」
「線のこっちに入らないで!」
と意識してしまえばずいぶんとラクになると実感しています。

ラクになっただけでなく、「離婚しなくて本当に良かった!」と今では思っています。
(頭によぎっただけですが 笑)

共感力は幸せを感じることに、
心地よいほうに使いましょうね。

この記事が、パートナーや家族の気分に左右され、苦しんでいるHSPさんの助けになればうれしいです。

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