コミュ障と発達障害チェック

HSPナチュラルガイドにいただく相談では、コミュニケーションの悩みの話が多いです。

HSPの特性から、コミュニケーションに苦労することは確かですが、
コミュ障の人はHSPのためばかりではなくて、ほかの障害を併発していることもよくあります。

コミュ障と周辺の発達障害をまとめましたので
自分自身や周囲の人を深く理解するヒントにしてください。

コミュ障とは

医学的な「コミュニケーション障害」は医学的根拠に基づいて正確に診断される診断名です。
病気ですから治療が必要です。

一方の「コミュ障」は、病気ではなく性格上の悩みといったような、
比較的軽い意味合いで用いられます。
コミュニケーションの練習をしていったりするうちに、改善できるものです。

コミュ障は俗語なので定義はありませんが、一般にこういう人を指します。

・極度の人見知りで人とまともに話せない
・緊張して異性と話せない
・目を見て話せない
・言葉がどもってしまう
・一方的に話し、場に沿わない発言をする
・少しでもネガティブなことを言われると怒り出す
・会話が続かない、会話のキャッチボールができない
・人との距離感をうまくはかれない
・人見知りや緊張が激しく、人と話すときに動揺してしまう
・人前に立つと緊張によるパニックで頭が真っ白になる
・人の話をさえぎってまで自分の話をしてしまい、周りが迷惑していることに気づかない
・周りの会話のペースについていけず、黙ってしまう
・相手の立場に立って考えることができない。
・相手の気持ちをある程度想像し、その人のためになることや、してほしくないことが理解できない。
・自分の事を少しでも否定されるとブチギレる
・すぐに言い訳をして絶対に謝らない
・自己愛が強い
・とても自己中心的で客観視ができていない

一言で言えば、コミュニケーションが得意ではないということです。
コミュニケーションが苦手ということから不登校や引きこもり、職場でうまく働けないというタイプもいますし
自己主張が強すぎたり、絶対にあやまらないというタイプもいます。

発達障害

引っ込み思案であったり、自己主張が強かったりは、個人の性格だと捉えられがちですが、背景には何らかの発達障がいが隠れている可能性があります。

発達障害は生まれつきの脳の特性であり、病気ではないと言われています。病気ではなく個性だというところはHSPと同じですね。

自分のことを深く知ることで、コミュニケーションの悩みを減らしていけるかもしれません。
それに、本人がコミュニケーションで悩んでいるケースだけでなく
家族や周囲の人のコミュニケーションの問題も
こうした知識を持っておけば
少しは違う見方ができるようになるかもしれません。

コミュニケーションに困難を生じる発達障害には、
自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害(ASD)、
注意欠陥多動性障害(ADHD)、
学習障害(LD)
の3つがあります。

ASD(アスペルガー症候群、自閉スペクトラム症)セルフチェック

・相手の気持ちを想像することが難しい
・他の人と話している時に、相手がどう感じているか理解することが難しい
・他の人が気にならないような普通の肌触りのものが非常に不快に感じることがある
・集団で働いたり、グループで活動をすることがとても難しい
・他の人が、どのようなことを自分に期待しているのか理解することが難しい
・社交的な場面で、どのように振る舞えばよいか分からないことがよくある
・自分の感覚に圧倒されるように感じる時は、落ち着くために一人になる必要がある
・どのように友達を作ったり人付き合いをするのかは、自分には謎である
・他の人と話している時、いつ自分が話す番か、また聞く番かが分からなくなる
・煩わしい音(コピー機や掃除機の音、人の大声や過度なおしゃべりなど)をさえぎるため、耳をふさぐことが時々ある
・会話の最中に、相手の表情や、手や体の動きの意味を読み取ることがとても難しいことがある
・全体像よりも細部に注目する
・突然、(物事が)自分の思い通りのやり方でなくなると、とても動揺する。
・自分が考えていることを上手く表現することができない

生まれつきの脳の発達が多数派の方と異なることで、社会生活を送る上でさまざまな困難を感じることがあります。
周囲もASDを理解できなくて困惑することがあります。


ADHD(注意欠如・多動症) セルフチェック

・落ち着きのない子供と言われてきた
・長時間座っていなければならない時に、手足をそわそわと動かしたり、もぞもぞしたりする
・まるで何かに駆り立てられるかのように過度に活動的になったり、何かせずにいられなくなることがある
・詰めが甘いことがある
・決まりきった作業が苦手
・約束や、しなければならない用事を忘れる
・周りの気持ちや意図を想像することが難しい
・人の話を聞かずに自分の話したいことを一方的に話し続ける
・人の話に集中することが難しい

好きな分野や特異な分野では集中力を維持できたり、ミスも少ないことがあります。独自の視点や豊かな発想を持つことでその才能を生かす人が多いです。
衝動性を適切な方向で発揮して行動的な人も多いです。

学習障害(SLD)

全般的な知的発達に遅れがないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」能力に困難が生じる発達障害のことです。
読字障害(ディスレクシア)、書字障害(ディスグラフィア)、算数障害(ディスカリキュリア)に分かれています。
人によって症状の表れ方が異なったり、意識しないと気づかれにくいことも多く診断が難しい障害でもあります。
学習障害は、何らかの脳機能の障害が想定されていますが、脳の部位や原因は特定されていません。

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