共依存は麻薬的な快感で逃げれない

共依存というのは、簡単に言えば、「互い依存し合う」ということです。
言葉通りですね。

依存とは、特定の何かを求め、それがないと生きていけないというぐらい固執してしまい、日常生活に支障きたす状態のことを言います。


依存の3種類
一つ目が物質依存
例えばアルコールとかドラッグといったようなものに依存してしまうということです


次が行動依存
ドジャースの大谷翔平選手をひどい目にあわせた水原一平通訳で有名になったギャンブル依存症
ほかにはゲーム依存症、スマホ依存症など
特定の行動に対して依存してしまうというものです


そして3つ目関係性依存
これが共依存ですね


共依存とは

親子や恋人どうしの関係で、片方が片方をめんどうみることで承認欲求を得てる一方で、世話される方はそんな恋人に依存するとか、そういう曲がった関係です。

夫婦なら妻は自分の存在意義を認めてもらうため夫に尽くし、夫は妻に甘えて都合の良いようにふるまいます。

世間では共依存関係がとんでもなく多いです。
現代の日本ではますます増えてきている感じがします。


映画や小説で、アルコール依存症の父親にお酒をそっ買ってきてあげる娘を二度見たことがあります。
DV男と相手の女性とか、摂食障害の家族とかでも共依存がみられます。

共依存の毒性
共依存はほんとうにヤバイ関係です。親子関係で説明してみますね。

共依存の親は子供に過剰に干渉します
例えば遊ぶ友だちとか進路などを制限します
成人しても就職先や恋人にもよく口出しします。
共依存の親というのは子供に何から何まで手を出します。

そう子供に尽くすことによって自分が満たされてるんですね。
じゃあそれを子供の為にやってるかというと実はそうじゃなくて、子供が大きくなって自我を持つようになって親の干渉がイヤだって避けるようになったりとか反発しようとすると、過剰に落ち込んだりとか、場合によっては暴言や暴力を振るうなんてこともあります。
結局は自分の心を満たす道具としてしか子どもを扱ってないんですね

その結果子供は、親がいないと何も決めることができなくなったりとか、自信のない子供に育ってしまいますから、結局、自分で何もできない自立できない、

だからまた親に依存する
親はそれでまた過干渉の状態を強めて満足する

っていう悲しい負のスパイラルになってしまうわけです

ね、共依存って、一個もいいことないんです。

共依存の解き方
共依存は相手のそばにいる限りまず解けません。共依存を解消するカウンセラーや臨床医も、相手からとにかく距離を置けと言います。
てか、第三者にできるのはこれしかありません。

共依存関係の時って、なんか心地よいというか、二人の世界なんだからこれでええねん、っていうような開き直りがあるんです。お互いにそれで困ってないんです。

それどころか、2人で一緒に問題に立ち向かっているんだという一体感で、快感なんです。

DV被害にあっていても、この人を立ち直らせるのがわたしにしかできない、という自己肯定感さえ、持ってしまうんですから、周りがいくら、「あれはダメ男だから別れなさい」と忠告しても耳に入りません。

もし共依存だと気づいて現実にさらされた時には、すごく惨めな思いをしたりします。
親は子育ての失敗を認めることになるし、恋愛では正常な恋愛ではなかったと気づかされますから、相当イタイです。

共依存体質になりにくい人
共依存になりやすい人となりにくい人がいます。
共依存体質になりにくい人は没頭できる趣味や自分の世界を持っています
相手以外にかかわって楽しむ趣味や自分の世界がある人は共依存になりにくいです
逆にそういうものがなければ相手しか目に入らないので共感力に高いHSPは共依存になりやすいかもしれません

共依存から抜け出す有効な手は、
連絡できない状態になるか、
相手への関心を下げるか
はっきり言ってどちらかだと思います。

共依存は相手を世話することが快感であり、自分らしさを発揮する生きがいですから
別の生きがいを持つしか、共依存を手放す手はないです。

終りに

この記事ではいろいろ書きましたが
自分たちが共依存ではないかしら?
と頭のかたすみに置いておくくらいでいいとおもいます

共依存は各種の依存症や発達障害、パーソナリティー障害などの心理障害やHSPなどの心理傾向と絡み合って育っていくので、共依存だけ取り出してどうこうできるものではないですからそれだけ根が深い症状だということを知っておいてもらえばいいと思います

どうしても気になる、治したいという人は
カウンセリングを受けるのがいいと思います。
自力で脱出するのは無理なのが共依存なんです

例えば依存症治療の際に、合わせて共依存も解いていく、みたいなステップがいいです

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