HSPさんの中には「パートナーが欲しいけど、あまりにも敏感すぎて誰かと一緒に暮らせないのではないか？」と心配される人もいます。
実はわたしも独身時代はずっとそう思っていました。
しかし、私自身の場合はそれは間違った思い込み、カン違いであったことが結婚してからわかりました。
どうしてカン違いしてしまったのか、それをどう克服していったのか。
今回はそのお話をさせてください。
わたしはカン違いしていた
結婚する前は数名の男性とお付き合いする機会がありました。
そうすると食事したり、映画に行ったりしてデートしますよね。
２人で出かけて「じゃあまたね」と解散したあと、わたしはなぜかとてもホッとしていました。
また、自分の部屋に彼が遊びに来ることもありますよね。
ふつうは「彼が帰るとさびしい」「ずっと一緒にいたい」と思う女性って多いと思うのです。
でもわたしの場合は彼が帰ったあと、誰もいなくなった部屋の中で「やっと自分の時間だ」と安心した記憶があります。
これは付き合っていた男性だけにかぎらず、友達や家族でも同じでした。
友達と遊んでいても解散するとホッとするし、友達の家に行ったあとも疲れてしまいます。
実家に行っても一人暮らしをしている自宅の方が落ち着くという経験をしてきました。
自分の家以外ではくつろげないし、また、誰かが自宅にいてもとても気を使ってしまい、人と長く一緒に過ごすことが苦手でした。
そのような経験から「誰かと一緒に暮らせないのではないか？」と思うようになっていました。
それはカン違いだったことがわかりました。
実際の結婚生活はいい意味で違った
非HSPのだんなさんと結婚して7年過ぎました。
だんなさんに気を使いすぎて疲れるということは、今は全くありません。
「誰かと一緒に暮らせない」というのはカン違いであり、思い込みでした。
どうしてカン違いしてしまったのでしょう？
結婚において「大切なこと」に気づいていなかったからではないかと思います。
では「大切なこと」ってなんでしょうか。
じっさい、わたし自身はHSPなので、（自分で言うのもなんですが）本当によく気がつきます。
だから、誰かとずっといっしょにいると、疲れてもおかしくないのに、どうして疲れずにいられるのでしょう？
私自身も最初は不思議でした。
もちろん、親せきの家に行ったり、友達の家に遊びに行ったりすると、1時間もすると自宅に帰りたくなるのは今でも変わりません。
HSPの気質はそのままですが、だんなさんと2人で過ごしていても、ストレスを感じることはありません。
だんなさんのことが大好きだから？
もちろん、好きな人でないとそもそも一緒にいたくありませんし、だんなさんのことは大好きです。
しかし、今までの経験をふまえると、どんなに好きな人でも、長時間いっしょに過ごすと疲れてしまうことがあるんですよね。
その点から考えても「好きだから」という理由だけではちょっと足りません。
さあ、なぜだと思いますか？
その理由は２つあることに気づきました。
理由１：結婚して『人生のチーム』を作った
2020年10月28日発売された『Numero TOKYO』の記事で、シンガーで俳優の星野源さんのインタビューにこんな内容がありました。
（インタビュアーが星野源さんに「結婚したい？」というような質問をした後）
インタビュアー：「結婚したい」は「一緒にくらいしたい」ということ？
星野源さん：「はい。一緒に暮らして人生のチームを組みたい。」
これは2021年の新垣結衣さんとの結婚発表前のインタビューです。
『人生のチーム』ってどんなイメージがありますか？
私は結婚してからよーくわかったのです。
夢やビジョンを共有して、
「こんな家庭、こんな暮らしをいっしょにつくろうね！」
と一つのチームになることが結婚なんだなあと。
わたしたち夫婦、HSPと非HSPの凸凹夫婦ですが
これまでチームを組んでやってきたなと感じています。
夢を2人で実現できたこともあります。
「ハワイ島で長距離の乗馬トレッキングをしよう、ヘリコプターから火山を見よう」と夢を設定し、実際にかないました。
（怖すぎてヘリコプターにはもう二度と乗りたくありませんが…。）
ですが、思い通りに実現しなかったこともあります。
子供が欲しかったのですが、わたしたちには残念ながら授かりませんでした。
また、親の病気や金銭問題など、予想外のことや、楽しくないことも起こります。
そのようなとき、チームを組んでだんなさんと乗り越えてきたという実感があります。
さらにいまは、このナチュラルガイドのお仕事で、だんなさんとより信頼関係の厚いチームをつくっています。
そういう点からみると、お付き合いしただけの男性は『人生のチーム』を組んでいるわけではありませんでした。
私自身も、独身当時は「好かれること」や「嫌われないように」とか、相手に「もっとこうしてほしい」とか、そんなことばかり考えていました。
「二人でチームを組みましょう！」という気持ちを持っていませんでしたし、そもそも、そのような発想がありませんでした。
そのようなモードがあれば、なにか問題や、感情が揺さぶられることが起こっても、「二人で解決しよう」というベースがあるのでなんでも相談できます。
だからこのときの星野源さんの『人生のチーム』というインタビューを聞いて
星野源さんのセンスに感心しました。
『人生のチーム』という発想がすでにあった、ということは、2020年当時、星野さんは完全に結婚モードに入っていたことがうかがえます。
未来の自分と今の自分がチームを組んでビジョンを共有して、一体化して、ゴールに向かって二人三脚で歩き続けるという内容なんです。
星野さんの素敵な結婚会見を振り返ると、HSPナチュラルガイドのプログラムにますます自信がつきました。
わたし自身の結婚生活に話を戻しますね。
結婚後は、生活に慣れるまでは多少ストレスを感じました。
お金に対する考え方も、食生活も、暮らしのリズムも違うのは当たり前です。
これに関しては、「チーム」ですから、なんでも相談して「いいチームにしよう」という方針で解決できました。
理由2：自分自身と仲良くなった
以前は自己重要感が低かった私。
自己否定感もありました。
「コミュ力が低くてこんな自分はダメ」と思っていました。
いつしかそんな自分を変えようと思い、大手エステ会社に就職した経験があります。
エステ業界での訓練により、対人コミュニケーションスキルは身に着けることできました。
少しは自信がつきましたが、わたしの自己重要感はまだまだ低いままです。
そのような状態で婚活をしていたので、自分に合わない男性やダメンズをみごとに引き寄せてしまいました…。
ダメンズとの同棲・婚約破棄により、身も心も財布もボロボロになりました。
そこで初めて、自分と向き合い始めることになりました。
セラピーやコーチング、カウンセリング、レイキなど、興味あることをかたっぱしからトライしました。脳科学など学術的な分野の勉強も始めました。
自分を見つめるために大東流という古武術の道場にも入門しました。
模索しながらつぎつぎと自分と向き合っていった結果、「ナチュラルな自分」「ほんらいの自分」を取り戻し始めたときに、だんなさんと出会い、結婚しました。
おそらく、多くのHSPさんに言えることですが、結婚するとものすごくまじめに結婚生活に取り組みます。
わたしも同様に、まじめに、真摯に結婚生活に取り組みました。
まじめに取り組めば取り組むほど、自分のかくれた問題が浮きぼりになってきました。
自己否定感はかなり改善されていましたが別の問題があることがわかったのです。
「他人との境界線のあいまいさ」です。
どういうものかというと、
ポジティブな点では以下のようなことがあります。
・共感力がある
・人の話をよく聞き、同情できる
マイナスな点では以下のようなことがあります。
・相手の感情に左右されてしまう
・周りの人に過剰に気を使いすぎてしまう
・周りの人の問題を自分の責任のように感じてしまう
どちらかというと、ネガティブな方が気になりますね。
話をわたしの結婚に戻しますね。
だんなさんは非HSPで、もともと超マイペースな性格のため、わたしとは全く違いました。
考え方の違いから、だんなさんに振り回されているような、悲しい気持ちになることがありました。
今はだんなさんとの違いに目を向けるより、自分と仲良くすることに集中しています。
具体的にどのようにしているかというと、自分軸をしっかり意識するようにしました。
それからは、だんなさんに「振り回されいてる」感がなくなりました。
さらに、「だんなさんとの時間を大事にすることがいまのわたしには大切」という軸が見つかりました。
今はその軸がさらにバージョンアップし、「だんなさんを大切にしながら私のやりたい仕事をする」というところに変わりました。
自分と仲良くすることができていますから、だんなさんがそばにいてもナチュラルな自然体のままでいられます。
パートナーが欲しいと思っているHSPさんへお伝えしたいこと
ここまで、2つの理由をご紹介しました。
もう一度おさらいです。
１：『人生のチーム』を作る
２：自分自身と仲良くなる
この２つを意識できれば、大好きな人とならHSPさんでも安心してく暮らすことができるとわたしは信じています。
シングルでパートナーが欲しいと思っているHSPさんへお伝えしたいこと。
それは、HSPさんは幸せなパートナーシップを築くことにより、自信や安心感をますますえることができるはずです。
だから、パートナーとの幸せな生活のために一歩ずつでも進んでいってほしいなと思ってます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
HSPさんを応援しています。
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